中学校や高校の授業で勉強したと思いますが、古代ギリシアでは自然科学が発展しました。ただ、そこには大きな限界がありました。というのも、その「科学」は思弁的、つまり経験によることなく純粋な論理的思考だけで物事の心理に到達しようとするものであって、こんにちの「科学」にとって必要不可欠な「観察」と「実験」という手法を欠いたものだったからです。科学的成果とは、観察ないし実験をし、それにもとづいて理論を修正していくことにより獲得されます。人間がそうした科学的な真理を追究する態度を身に着けて最初に獲得した成果は「コペルニクスの地動説」でしょうか。