2001年10月、パキスタン北西部の街ペシャワルに入った。そこで目の当たりにしたのは、タリバンを支持する人々の民族としての誇りとアメリカに対する凄まじい怒りだった。「君はアメリカをどう思う?」。ふと、バザールの一画でケバブを売っていた少年に声をかけてみた。少年はその青い目でこちらを睨みかえし、鉄板の上の焼けたケバブにグサッとナイフを突き立てた。