多くの識者は満を持して登場したライシ師を中心とする強硬派に対し、ロウハニ政権を引き継ぐジャハンギリ第一副大統領と、穏健派や改革派の支持をまとめ得る可能性を秘めたラリジャニ最高指導者顧問が挑む構図を描いていた。しかし、5月25日、「憲法擁護評議会」による資格審査を通過した7名の大統領候補の中には、「対抗軸」と目された現職の第一副大統領のジャハンギリ氏や12年間も国会議長を務めたラリジャニ氏の名前はなかった。