6月18日、“経済財政運用と改革の基本方針(骨太の方針)”が閣議決定された。そこでは、財政健全化を引き続き追求するとして、“2025年までにプラマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を達成するとの従来方針は堅持する”と謳っているのだが、それははたから見ても、コロナの影響もあり、どう考えても無理な注文だろう。目標達成時期はおそらく繰り延べられる。だが、たびたび先送りしなければならないような目標を、わが国の財政運営の基本方針として、しかも「骨太」と称して、いつまでも掲げ続ける必要はあるのだろうか。