救急現場や病院への搬送時に救急救命処置を下す救急救命士。わずかな時間にどのような処置を行うか、ひとつの判断が生死に関わるといっても過言ではない。 国士舘大学大学院では、こういった領域を専門にする「救急システム研究科」を有する。国士舘大学 防災・救急救助総合研究所の植田広樹教授(博士)も、この研究科で救急救命学を研究する一人だ。 植田氏は、高校を卒業後、約20年にわたり消防職員として働いた。もちろん、救急救命にも携わった。その後、現場を離れて救急救命士の育成に携わろうと、大学院で学び直したという。そして現在、この領域を研究しながら、救急救命の教育者や、救急救命士の国家資格取得を目指す学生を指導し