「安全・安心なオリンピック」とは言うけれど、そもそもオリンピックは安全・安心でなければならないはずだ。安全の反対を危険とするのなら、紛争地帯や危険地域でオリンピックの開催などあり得ない。選手、観客、地域住民、あらゆる人の安全が担保できてこその平和の祭典で、その上にプラスαを競って開催都市が決まる。不測の事態が起きたとは言え、菅義偉首相を口火に政府、大会関係者が一斉に東京大会で「安全・安心なオリンピック」を目標とすることからして本末転倒で間違っている。そんな標榜があっていいはずがない。それどころか、運営組織の間抜けぶりが際立って、いまさながらに不安を煽る一方だ。
随所で破綻の安全安心、でも「どうにも止まらない」開催派の暴走
太平洋戦争での大敗を招いた「根拠なき楽観論」がまさか現代にも
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