農林水産省が、化学肥料からの脱却と、有機農業への推進に本腰を入れ始めた。令和3年5月、「みどりの食料システム戦略」を策定したのだ。とある農業系SNSでは、この戦略に懐疑的な見方をする人が多かった。というのも最近も大々的にアドバルーンを打ち上げながら尻すぼみに終わった事例があるからだ。ただ、今回はどうも様子が違う、と私は感じている。緑の食料システム戦略は、有機農業の推進というよりも、化学肥料への依存度を下げることに主眼を置いている印象を受けたからだ。