東京五輪について政府は「開催」、世論は「中止」という対立構図が出来上がりつつあったが、開催日まで50日を切ったあたりから、主要メディアによる複数の世論調査で「開催すべき」が多数を占め始めた。この流れを受け、メディアの態度も「五輪モード」に向かうことになりそうだ。実際に開催されれば、「調整不十分の海外選手」vs「ホームで戦う日本人選手」ということとなり、日本の躍進が予想される。だが、そこに熱狂して肝心のコロナ対策に目が向かなくなると、五輪後に恐ろしい事態に直面しかねない。