今、気候変動対策で世界をリードしているのは、米国でも中国でもなく欧州である。事実、欧州委員会は4月に「2050年のカーボンニュートラル化」の目標を法制化した。米中を始めとする大国は、NDC(各国の温室効果ガス削減への貢献目標)を国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局に提出するにとどまるが、法制化までしたのは欧州が初めてだ。