IOC(国際オリンピック委員会)が錦の御旗に掲げる「オリンピック憲章」の「オリンピズムの根本原則」の2項目には、こういう記載がある。「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」。果たして、今日の日本国内の状況をもってして、東京オリンピックの開催は、東京都民、日本国民の尊厳が保持されるといえるだろうか。