85年の歴史がある名人戦では、さまざまな名勝負が繰り広げられてきた。中でも将棋史に残る激闘として、今でも語り草になっているのが1975年(昭和50)の名人戦だった。中原誠名人(当時27)に大内延介八段(同33)が挑戦した勝負は3勝3敗と拮抗した。