インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が4月7日、イスラム教団体などに対して「無知が不寛容を生む」として「寛容の精神で国家としてのあるべき姿を維持しよう」と呼びかけた。大統領自らこのような精神論を持ちだして改めて国民に「寛容の精神の涵養」を訴えなければならない背景には、インドネシアが直面する複雑な問題と感染拡大が止まらないコロナ禍、さらにイスラム教の重要行事である「断食月」があるのは間違いない。