新興国通貨の下落は、そうした米債への資本流入と裏腹の関係にある。とはいえ程度は様々であり、中国元のように1%にも満たない下げ幅の通貨もあれば、ブラジルレアルやトルコリラのように10%を超える下げ幅の通貨もある。こうした違いをもたらす大きな理由の一つに、中銀の政府からの独立性の問題があると考えられる。