菅首相の長男による総務省官僚の接待問題が政権を揺るがしている。幹部を中心に11人の総務官僚が、国家公務員倫理規定に違反したとして減給などの処分の対象になった。また、山田真貴子内閣広報官は、総務審議官時代に7万4000円を超える接待を受けていたことが判明し、月額給与の10分の6を自主返納することになった。禁じられている民間企業からの接待を唯々諾々と受ける役人も役人だが、許認可を受ける側の企業に身を置きながら官僚接待に精を出す首相の息子も息子だ。この国のガバナンスはなぜこんな惨状になってしまったのか。