大阪府警の所轄署で鑑識係を務めた村上和郎氏は、約38年間の勤務の中で4000体もの変死体と向き合ってきた経験を持つ。ある日、管内にあるマンションの住民から通報が入った。同じマンションでひとり住まいをしている高齢女性の安否確認をしてほしいという。女性宅のドアポストには新聞やチラシなどが大量にたまっており、数日前から「腐敗臭」の発生源になっているというのだ。
自宅で腐乱死体となっていた独居女性、検視と弔い方
『鑑識係の祈り――大阪府警「変死体」事件簿』より〈4〉
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供