フィリピンで今「大学の自治」や「学問の自由」を巡る議論が沸騰している。きっかけは軍や警察当局が国立フィリピン大学(1908年創立)との間で結んでいた協定を一方的に破棄することを大学側に通告したこと。およそ30年間続いていたというその協定とは、大学構内に「大学の同意なしに警察や軍など治安当局関係者が無断で立ち入らない」というものだ。