国道16号線は、東京の中心部からほぼ30キロ外側にある全長約330キロの環状道路だ。著者が注目したのは国道16号線そのものだけではなく、国道16号線が走る「地形」。この国道16号線エリアが旧石器時代から現代に至るまで日本の文明と文化、政治と経済を動かし続けてきた、という。『国道16号線 「日本」を創った道』(新潮社)を上梓した柳瀬博一・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授に話を聞いた。