菅首相はコロナの猛威の前にまるでなす術がないようだ。せいぜいが、記者会見を開いて「静かな年末年始を」と呼びかける程度である。頼みの綱は、欧米メーカーから供給してもらうことになっているワクチンくらいだろう。ワクチン接種が始まれば、感染拡大も抑え込める。来夏の東京五輪も開催できる――と考えているのだろう。だが仮に順調に入手できても、ワクチン接種はそう簡単には進むまい。菅首相はその現実を知っているのだろうか。