取手二高、常総学院を率い、甲子園で春夏併せて通算3度の優勝を果たした名将・木内幸男元監督が、11月24日、肺がんのため89歳で死去した。好好爺然とした風貌と、茨城訛りの朴訥とした語り口調。幅広い世代の高校野球ファンから愛された名物監督だった。独創的な戦術、用兵は「木内マジック」と呼ばれたが、その采配の原点・原型には、36年前の伝説の一戦があった。