1973年「血の日曜日事件」を境に達成されたタイの「民主化」は、「国王を元首とする民主主義」として具現化された。一方では、タイ社会はこの事件を機に「民主化のジレンマ」に陥ってしまったとも言える。“新たなタイのかたち”に向かっての胎動が、いま始まったように思う。