2011年から2012年にかけて、アラブ世界の各地で反政府・民主化運動が巻き起こった。いわゆる「アラブの春」だ。この「革命」が起こった背景には、インターネットや携帯電話などの普及によって、多くの人々が一斉に行動を起こせる環境が整っていたことが挙げられる。携帯やスマホによって民衆の運動は過去にないほどの伝播力と瞬発力を持つようになった――。