6月30日に施行された中国の香港国家安全維持法が、中国をめぐる国際関係に大きな渦を生み出している。もともと中国に対して競争心をむき出しにしていた米国は言うまでもないが、これまで中国との関係を慎重に扱っていたEU諸国も国安法に強い懸念を抱き、対中制裁措置へと動いている。7月23日、ポンペオ米国務長官が行った「共産主義中国と自由世界の未来」と題する歴史的演説も、この流れの中にある。