インドネシアのメダン地裁は、イスラム教の聖典「コーラン」を破いて捨てた男性被告に禁固3年とする実刑判決を下した。しでかした行為に対して量刑が重すぎるように思うが、従来、多民族、多宗教、多言語の人々からなり、「寛容」を国是としてきた同国で、近年は何事においても「イスラム教優先」の風潮が強まっている。そのため非イスラム教徒は非常に息苦しい日常を送らざるを得なくなっているのだ。