7月1日、ロシアで国民投票が実施され、賛成多数で憲法が改正された。今回の修正の目玉は、何と言っても大統領再選の道を開いたこと。ただこの点にばかり注目が集まっているが、筆者の見るところ、今回の憲法改正の要諦は、プーチン大統領の任期延長ではなく、ソ連崩壊後に形作られてきた新生ロシアの新たな形、新たな国家像を示したという点にある。