「紳士、淑女のみなさん、彼を捕まえました」。筆者は今も、連合国暫定当局(CPA)代表として侵攻後イラクの統治に当たった米国のポール・ブレマー氏がサダム・フセインの身柄確保を発表した際の嬉々とした口調を覚えている。その高揚感は理解できた。だが、何十年にもわたって米国の外交政策を損ねてきた誤謬も表していた。