梅田明日佳君は目立たず、明るくもなく、学校では孤立していた。しかし、ひとりでもくもくと「自学ノート」を書き続け、濃密・高度・豊穣なものに作り上げた梅田君という存在自体が、奇跡的であるように思われる。