ネパールとインドの国境地帯で人々を恐怖に陥れたのが、436人を殺害したとされる雌のベンガルトラである。本書はそのベンガルトラの足跡を追い、ジム・コーベットという伝説のハンターとの対決を描いた記録である。また、トラが人喰いへと追いやられていった背景を丹念に検証した、社会派ノンフィクションの顔も併せもっている。