日本は近代まで外国との接触がほとんどなく、従って外国と係争事案が起きることもなく、説得する必要などはなかった。他方で、稲作社会で共同精神が育ち以心伝心で意思が疎通し、言葉をさほど必要としなかった。これに対して他の多くの国は狩猟・遊牧の世界で個人が主体であり、自分の正当性を主張し、時には力でねじ伏せる必要があった。