東日本大震災は戦後最悪の災害になったが、地震や津波以上に注目を集めているのが福島第一原発の事故である。本稿の執筆時点では、1号機から3号機までの原子炉は、冷却装置は壊れているが海水が注入されており、それほど危険な状態ではない。懸念されるのは、3号機と4号機の使用ずみ核燃料が過熱していることだ。