「役者の新たな顔を引き出す」ことで定評がある白石和彌監督が『凪待ち』で主演に据えたのは42歳の香取慎吾。ギャンブル狂で、ろくでなしの中年男という役柄だ。アイドル時代には決して見せなかった「かっこよくない」姿からにじみ出るのは、中年男性が持つリアルな色気だった。
「クズ野郎」演じた香取慎吾が醸す中年の狂気と色気
映画で読み解く社会学:『凪待ち』(2019年、日本映画)
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