2月の初め、一隻の石油タンカーがペルシャ湾に入った。どうやらイラク沖のバスラ原油出荷ターミナルを目指しているようだった。ところがその後、トランスポンダ(無線の自動応答装置)のスイッチを切り、連絡を絶った。10日後に通信を再開して再び姿を現すと、今度はホルムズ海峡を通ってアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラに寄り、積み荷を降ろした。