筆者が若かった1960年代に、英国は長引く景気低迷のために「欧州の病人」として知られていた。だが、マーガレット・サッチャーの首相時代が終わると、この惨めな呼び名はもう当てはまらないように思えた。ところが今、再び、筆者が海外(特に大陸欧州)へ赴くたびに、困惑と哀れみと他人の不幸を喜ぶ気持ちが入り混じった様子で「英国はどうしてしまったのか」と人に聞かれる。