よく引き合いに出される話がある。昭和21年、議会において共産党の野坂参三が「侵略に対する自衛戦争は正義の戦争であり、すべての戦争を放棄する必要はない」と軍備保有の妥当を訴えた。これに吉田茂首相が「自衛権を論ずることは無益である」と答えた。