肝臓をギリシャ・ローマ神話でたとえるならば、鍛冶の神「ヴァルカン」であろう。第4回で取り上げた炉の神ヴェスタと同様、火を扱う神にして、他の神々の武器や道具を製作する実直寡黙なエンジニアである。肝臓の具体的な働きについて見てゆこう。