日本画は、明治期から戦後まで、国民絵画としての存在感を保ち続けてきた。しかしこうした国内向けの日本画は、社会構造の変化の中で存在の場を失っていった。今や「日本画」という枠組みは急速に溶解してきており、全く新たな道を歩み始めているのである。