前回までの記事では、各大学によって定められるディプロマ(学位授与)、カリキュラム(教育課程編成・実施)、アドミッション(入学者受入れ)の三つのポリシーが、近年では文部科学省が各大学に教育改革を迫るための格好の道具立てとなってきていることを指摘した。今回は、そうした形で大学教育改革を迫ることの問題性がどこにあり、そのことが、日本の大学教育をどこに導くことになるのかを論じる。