「そらええな。東京でもまだ、やってへんのかいな・・・」――。東京へのライバル意識が極めて強い大阪では当時、財政的な余裕も後押しし、赤間文三大阪府知事(当時)はこう豪語した。(大阪府企業局主体で)森林と竹やぶに覆われたジャングルのような手つかずの千里丘陵(1160ヘクタール)を造成し、計4万戸の住宅を建設するという世界的にも例を見ない壮大なプロジェクトにゴーサインを出したのだ。
ガバナンス不足で財産を失った千里ニュータウン
日本の成長を促した再開発の“老舗”はいまや問題の巣窟に
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