工学技術にデザインが融合する建築分野。規格化や大量生産の可能性を前提とする他の工学分野とは異なって、他人と違うことをデザインしないと価値が出ない「一品生産」のものづくりが前提だ。学問としての教育研究内容も幅広く、育成する人材像も異なっている。こうした建築分野の特殊性を考慮し、日本工業大学は平成30年度より建築学部を独立させる。 「現在は工学部の中に建築学科と生活環境デザイン学科が存在するが、建築学部を独立させた後は、建築コースと生活環境デザインコースの2コース制として残す」と話すのは成田健一・建築学部長。 「幅広い分野を学べる教育体制を目指して、2学科ではなく、教員がより連携できる2コース