「フーリエ級数」、私がその数学用語を初めて目にしたのは14歳、数学書ではなく音楽アルバムのライナーノーツでした。それが冨田勲(1932-2016)の「宇宙幻想」(1978年、LP)です。冨田はシンセサイザーという電子楽器の仕組みの解説を次の数式とともに始めたのです。