大学「大衆化」への対応として登場したのが、他ならぬ「初年次教育」である。では、初年次教育の「憂鬱」は、どこから来ているのか。1つは、初年次教育のニーズが常に増殖していくこと。もう1つは、面倒見のよい、懇切丁寧な指導が呼び起こしてしまう教育的な「逆説」である。