冷蔵庫が普及したのは、昭和30年代のこと。それまで日本の台所で「冷やす」といえば、川や井戸の水に浸ける、あるいは、氷の塊を使った「氷箱」「氷冷蔵庫」などと呼ばれる木箱を使うといったもの。ほんの60年ほど前まで、キャンプのときと似たり寄ったりの状況だったのだ。