ヴァルター・コールさんは、戦後最長の16年(1982年から98年)にわたり連邦首相を務め、ドイツの再統一を成し遂げたヘルムート・コール氏(84歳)の長男。政治家として多忙な生活を送る父の背を見ながら育ったヴァルターさんは、偉大な政治家の息子というレッテルがいつもつきまとい、自分の人生を生きることができなかった。