「差額関税制度」という豚肉に独特な仕組みを見ると、米国のゴリ押しとばかりは言えない側面が見えてくる。今回の日米交渉で不思議なのは、タフな交渉をまとめるために、不合理な差額関税制度を撤廃するのにふさわしい場面なのに、日本側はこの制度の「堅持」を貫いていることだ。