2013年11月、農林中央金庫開発投資部の篠崎英臣の姿は、米ニューヨークにあった。 当地の資産運用会社に足を運び、ファンドマネジャーと面談するためだ。市場環境のほか、企業の財務、業績に対する見方を直接確認することが目的だ。実質3日間の滞在で、10社程度の担当者と面談したが、そこで得た印象は、「日本で見ていても、実状はつかみきれない」。今日では、メール、インターネット、電話会議を使えば、ほぼ時差なしで現地と同じ情報を手に入れることができる。 しかし、とかく生き物のようだと形容される市場や企業のリアルな姿を的確に理解するには、そこにコミットする人々の息遣いまで間近に感じることが重要だと、篠崎は考え
マーケットに向き合う海外投資の現場から
知られざる巨大金融機関・農林中央金庫
2014.1.9(木)
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