赤い屋根と緑の木々。「赤沢」は麓からは想像のつかない天空都市だった。中でも水が印象的だ。早川の流れは早く、透き通っている。その流れを下に見ながら、クネクネと這うような身延往還にも旅人を癒やす水が湧いている。幹を割った桶にトマトが冷えていた。