水産特区のアイデアは、震災直後の2011年4月に政府が発足させた東日本大震災復興構想会議で、メンバーだった村井嘉浩宮城県知事が“民間資本の導入による水産業の復興手段”として提案したものだ。正直に言うと、地元の漁協からあれだけの強い反発が起こるとは思わなかったし、水産庁もそれに乗る形で水産特区に強く抵抗するとは思わなかった。