ゲートの前に「止まれ」という赤い旗を持った制服の男が立ちふさがっていた。白いヘルメットに紺色の制服。しかし警察官ではない。民間の警備会社のガードマンだ。車を降り、カメラを肩から下げて近づいた。ガードマンが旗を振る。「通れません」。日焼けした初老の男性がヘルメットの下からそう言っていた。