今でこそその機能が注目される食物繊維だが、20~30年くらい前までは、「取るに足らぬ成分」で、食物繊維自体に栄養的価値はないとされていた。食べてもエネルギーにもならずに排出されるだけだし、小腸で吸収される他の栄養分の利用を妨げるとまで言われていた。だから、栄養素として扱われていなかったのだ。