食糧難の時代、カレーと同じ具材を使って何か別の料理ができないかと考えた末、単に具材を煮込むだけでなく、栄養価を考慮して、脱脂粉乳をプラスしたシチューを考えだした。こうして、見た目もきれいで栄養もある白いシチューが出来上がり、それがクリームシチューの原型になった――そう考えないことには、説明がつかないくらい文献が少ないのである。