月第3週の最終営業日である21日、ニューヨーウダウ工業株30種平均は前日比+155.91ドルの大幅高。終値は9505.96ドルとなり、昨年11月4日以来の9500ドル回復となった。材料になったのは、バーナンキFRB議長が講演で世界経済の最悪期脱出に言及したこと、および、米不動産業者協会(NAR)から発表された米7月の中古住宅販売が年率524万戸(前月比+7.2%)となり、4カ月連続で増加したこと。後者については、戦後最悪の米景気後退のきっかけとなった住宅市場の悪化が止まり、水準の極端な低さはともかく、方向としては上向きに転じていることが確認されたと、市場は受け止めた。